商社が分かる

商社の機能 具体的な商社機能

商取引機能

グローバルな商取引を推進する商社のコア機能です。

グローバルな需給格差や情報格差を活かした「モノ」や「サービス」の売買、いわゆる商取引を推進する、商社のコア機能です。最近はeマーケットプレースを設営・運用する事などにより、グローバルな最適調達ならびに販売も模索しています。また取引に伴って、(1)物流(輸送・通関・加工・在庫)、(2)金融(資金調達・運用・決済・為替)、(3)保険(海上・輸出入・火災)、(4)法務・審査などの関連サービスを提供しています。
ちなみに、商社の商取引は、(1)形態別では国内・輸入・輸出・外国間取引、(2)契約別では実物取引・先物取引がありますが、それぞれの取引において、商社は、永年にわたり蓄積された広範多岐にわたるノウハウをフルに活用しています。

情報・調査機能

広範多岐にわたる情報を収集・分析し、日々のビジネス活動に反映しています。

グローバルなネットワークを通じて、世界各地の政治経済情報、産業・企業情報、先端技術情報、市場・マーケティング情報、地域情報、法律・税務情報など広範多岐にわたる情報を収集・分析し、経営戦略の立案や事業計画の策定、日々のビジネス活動推進などに活用しています。また同時に、これらの情報は、適切かつ、タイムリーに顧客に提供され、顧客のビジネス推進や業績向上にも寄与しています。さらに最近のIT革命によって、この情報・調査機能は、質量両面での高付加価値化とスピードアップが図られています。

市場開拓機能

需給動向を分析し、グローバルな市場を開拓しています。

グローバルに張り巡らされたネットワークを通じて、世界市場の情報収集・分析を行い、需要と供給をマッチングさせることにより、グローバルな市場開拓を進 めます。広範にわたる商品やサービスについて、顧客ニーズの情報収集・分析などを通じた新たな市場の創造、新技術の紹介や導入先企業の発掘、取引先が開発 した新規商品の販売支援など、さまざまなタイプの市場を開拓しています。いわゆるカウンタートレードは、グローバル・ネットワークを有する商社ならではの 市場開拓機能のひとつです。

事業開発・経営機能

さまざまな機能を駆使し、事業の開発・育成とグループ経営の強化を目指します。

社会・産業の変化のなかで、満たされないニーズに対して、情報収集・分析、原材料調達、製品販売、物流手配、資金調達、人材育成などの機能をフルに活用することにより、ニーズを満たすための新たな商品・サービス開発と事業化を支援・育成します。また、様々な分野の事業経験を生かして、川上から川下までのバリューチェーン再構築、既存バリューチェーンの他分野への適用など、産業の変革を支援します。

リスクマネジメント機能

蓄積したノウハウを活用し、ビジネス上のリスクを最小限に止めます。

商社は、そのビジネス活動全般において、永年にわたり蓄積したノウハウや、豊富な経営資源を活用し、ビジネス推進上のさまざまなリスクを最小限に止めるための手だてを講じます。特に途上国の大型事業や新規成長分野でのベンチャー事業など、より高度なリスクマネジメントを求められる事業に対しては、情報力と経験にもとづく多様なノウハウを活かして、適切なパートナーの選択やコンソーシアムの組成、責任分担の適正化、担保の確保、為替取引や先物市場(リスクヘッジ)、各種保険制度の活用などを行い、事業推進に伴うリスクを極小化しています。

ロジスティクス機能

物流事業に参入し、全体最適の物流システムを目指します。

陸・海・空を問わず最適な物流手段を提供いたします。また最近は自ずから物流事業に関わり、ITを活用した効率的な物流情報システムの構築や、倉庫・流通センターといった物流施設の運営にも参入しています。そして、顧客のニーズに合わせた、きめ細かな搬入・仕分け・配送・加工処理など全体最適の物流システムの実現を目指しています。また、これまでの豊富な経験やノウハウを活かして、国際複合一貫物流事業や、アジア・中国など発展途上国での物流事業にも積極的に取り組んでいます。

金融機能

商社独自の金融機能を提供し、その深化・拡大を目指します。

銀行などの金融機関とは異なる商社独自の金融機能を提供しています。例えば、取引先に対する立替与信、債務保証、融資、プロジェクトファイナンス、為替ディーリング、商品ファンド提供、リースサービスなどです。また、最近は有望ベンチャー企業にリスクマネーを提供し、育成を支援するベンチャーキャピタル機能、あるいはM&AやMBO・EBOなど事業買収・合併に関わる諸機能を提供するなど、商社の金融機能は最近の経済環境の変化に合わせ急速に深化・拡大しています。

オーガナイザー機能

各種機能を有機的に組み合わせ、大型プロジェクトを推進いたします。

プラント商談や資源開発など大型プロジェクトの推進に際して、商社の持つ各種機能を有機的に組み合わせ、情報収集、企画・立案、パートナーの選定、コンソーシアムの組成、資金調達、原料・資機材の調達、建設受託、製品販売先の開拓などを包括的に遂行し、プロジェクトを牽引します。例えば発展途上国における大型発電所のBOT・BOOなどは、商社のオーガナイザー機能を象徴するプロジェクトと言えるでしょう。