商社が分かる

商社の未来像 経営ビジョンと将来展望

経営ビジョンと将来展望

急速な環境変化のなかで、商社各社は、それぞれ経営ビジョンを策定し、事業構造の変革を進めています。これら経営ビジョンに盛り込まれています、変革の方向を示す主なキーワードは以下のようなものです。

1.グローバリゼーション
2.機能の高付加価値化と複合化
3.選択と集中、経営資源の重点配分
4.経営統合・再編、事業提携・統合・再編
5.連結(グループ)経営、グループ企業の強化・育成
6.キャッシュフロー経営、資産・有利子負債の圧縮
7.総合商社、総合力商社、戦略的企業集団、専門商社グループ

使われている言葉はまちまちですが、そこに貫かれている共通の考え方は「21世紀にのぞみ、新たな機能なくして商社の存続はあり得ない」という強い危機感です。 一方で、商社には、長年培った「グローバルネットワークの優位性」を活かしつつ、機能の刷新と向上を図ることにより、「新たな価値の創造」を担う「グローバル・ビジネス・イノベーター」としての商社の再現が可能であるという強い確信があります。



「グローバルネットワークの優位性」とは、地球規模の活動領域を有し、グローバルな視野でビジネスを展開している商社のもつ優位性です。そしてこの優位性を活かすには、グローバルスタンダードへの適切な対応が不可欠です。経営戦略や財務諸表などの積極的なディスクロージャー(情報開示)を通じたIR体制の強化や、コーポレートガバナンスの重視、外部からみて分かり易い経営チェック機能の確立、連結経営やキャッシュフロー経営システムの導入など、グローバルスタンダードとの調和を図りつつ、広くグローバルな投資家・取引先・国際社会などから理解され、認知されることが求められています。

一方、広くステークホルダーズ(従業員はもとより投資家、取引先、消費者、地域社会など)に対する「新たな価値の創造」を実現するための原点は、やはり商社機能のよりいっそうの高付加価値化とその複合化などによる、明確な機能の刷新と向上であります。そして、これを梃にした高いレベルの競争力確立と、市場や顧客ならびにパートナーなどとの強い信頼関係の構築が不可欠なのです。

そして、「新たな商社像」を目指す中、商社間の経営統合や再編がダイナミックに進められています。また各社は、「総合力」を維持しつつ、事業分野の「選択と集中」に積極的に取り組んでいます。そのため、「カンパニー制の導入」や「事業ユニット制の導入」などさまざまな組織戦略を打ち出し、「事業部門ごとの再編や統合」を推進しています。このようなプロセスを経て、いずれ商社も、「総合商社」「総合力商社」「戦略的企業集団」「専門商社グループ」など、さまざまな業態への変遷をたどることになるのでしょう。

「正副会長会社の経営ビジョン」と「常任理事会社の経営ビジョン」はこちらから。