「商社環境月間」の実施について

2008年6月25日に創立61周年を迎える社団法人日本貿易会は、2008年度より毎年6月を「商社環境月間」とし、会員企業各社とともに地球環境を保全し多様で持続可能な経済社会の実現に向けて様々な活動を開始致します。


 今般の世界規模での地球環境問題への関心の高まりを踏まえ、また、7月に開催される環境を主要テーマの一つとする北海道洞爺湖サミットの開催を機に、当会として毎年6月を「商社環境月間」と位置づけ、商社の環境への取組みを推進し、会員企業の環境への意識を高める啓蒙活動を行い、同時に、外部にも積極的に情報発信していく予定です。

 当会は、地球環境委員会を中心に、2002年に発表した「環境行動基準」を基にして環境自主行動計画の取り纏めや、大学・大学院での環境講座の実施、環境貢献案件への寄付等の活動を行ってまいりました。これらの活動を更に進化させ、商社業界全体にその取組みを広げるために「商社環境月間」を制定しました。

 当会の会員企業は、これまでも世界各国で様々な環境関連事業、環境保全などの社会貢献活動を展開するとともに、会員企業社員の環境問題への一層の意識向上を目的に環境セミナー等の啓蒙活動を実施し、より多くの会員企業にも関連する活動の実施を呼びかけていきます。

 因みに、わが国では環境庁の主唱により、1991年度に、6月の1ヶ月間を「環境月間」とし(1973年度〜1990年度までは、6月5日を初日とする「環境週間」)、全国で環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするための様々な行事が行われています。また、6月25日は当会の創立記念日でもあります。

 当会は、2008年度「商社環境月間」の活動として、以下の内容を中心に展開していきます。

1.「北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展2008」への出展
6月19日〜21日に札幌で開催される「北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展2008」へ社団法人日本貿易会として出展致します。当会として、環境関連の展示会への出展は初めての試みとなります。同総合展では、風力発電、バイオ燃料等様々な環境ビジネスを世界中で展開し、植林等の環境分野の社会貢献を行っている商社の環境の取組みについて、映像等で紹介し環境問題の重要性を訴えていく予定です。
 
2.環境セミナーの実施
会員企業の役職員の環境問題への啓発活動として6月に2回、身近な環境のテーマである「水」と「森」について、専門家よりお話を伺います(対象は会員企業のみ)。
 

@「水」について(6月6日18:30〜20:00開催予定)

テーマ :

持続可能な水戦略としての天水活用プロジェクト

内 容 : 気候変動に伴う渇水と洪水、海岸地域の塩害などの環境問題を取り上げ、その処方箋としての雨水利用について、内外の事例を紹介する。
講 師 :

京都大学防災研究所非常勤講師、IWA雨水利用SPG副座長、
NPO法人雨水市民の会事務局長 村瀬 誠氏

 

A「森」について(6月24日18:30〜20:00開催予定)

テーマ :

企業の発展と共生する本物のいのちの森を −日本から世界へ−

内 容 : すべての市民の命と心と遺伝子を守るいのちの森は、単なる社会貢献ではない。あなたが、あなたの企業が生きのび、発展するための、潜在自然植生にもとづく本物の森づくりとその成果について討議する。
講 師 :

横浜国立大学名誉教授
(財)地球環境戦略研究機関国際生態学センター センター長 宮脇 昭氏


3.会員商社の活動

2008年度の「商社環境月間」(6月)で、当会及び会員企業は、次のような活動を実施する予定です(注:以下は、当会や会員企業がそれぞれ実施する活動を紹介するもので、全会員企業がこれらの活動を実施するものではありません)。

(予定活動の例)
・「北海道洞爺湖サミット記念 環境総合展2008」への出展と環境関連シンポジウム開催
・研修「地球環境基礎講座」の実施
・環境セミナーの実施
・環境家計簿の導入の呼びかけ
・従業員へのエコバッグの配布
・全役職員に冊子『家庭の省エネ大事典』を配布
・社員およびグループ会社社員向けeラーニング「環境講座」開講
・6月発行の社内報に環境特集を掲載
・チーム・マイナス6%(環境省主催の地球温暖化防止「国民運動」)活動をグループ全体で実施
・クールビズの実施
・一般社員・グループ会社を含めて「やさとの森」(茨城県)で下草刈りを実施
・「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」(環境省主催)に参加(6月21日)
・三休橋筋(大阪)清掃活動への協賛
・全市一斉クリーンキャンペーン・なごや2008(名古屋市主催)への参加


本件に関するお問合せ先: 社団法人 日本貿易会  企画グループ 西川・岸本
  電話:03-3435-5968