グローバルなネットワークとフレキシビリティを生かして世界の変化にスピーディーに対応し、日本経済とともに発展を遂げてきた商社。モノの取引に介在するだけでなく、事業投資を行うことによって新しいモノの流れを創造し、グローバルに事業を展開しています。近年では、世界各地でニーズを探求し、その国とその国の人々のために、そして地球環境改善に対応した事業にも積極的に取り組んでいます。このコーナーでは、今話題となっている商社の最新ビジネスについて、テーマごとに具体的な事例も入れて紹介します。
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食料事業
世界人口の増加、経済成長の著しい新興国・途上国の所得増加にともなう食の高度化(欧米化、肉類の消費量増、高品質ニーズなど)や、バイオ燃料需要の拡大などを受けて、食料の需要は今後も加速しながら拡大するものと思われます。また、食料の価格は2000年以降、急激に上昇しており、需要拡大により高騰傾向が続くものと予想されます。
このような環境の中、いかに安全で安心できる食料を、安価に安定して供給できるかが課題となっています。特に、自給率がカロリーベースで約4割と、食料の多くを輸入に頼る日本にとって、安全な食料を安定かつ安価に調達することは、食料安全保障の観点から大変重要です。
商社は、強みである食料原料の調達をはじめ、食料メジャーとの提携、食品企業や物流企業への出資などを積極的に行い、生産から製造、卸売、小売まで食料事業の“バリューチェーン構築”をアジア中心にグローバルに展開しています。
1. 食料事業の現状と課題
2. 世界の食料事業の拡大状況
くわしくはこちらからご覧ください。
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