商社が分かる

商社の今がわかる SHOSHAいま

北米

太陽光発電 風力発電 地熱発電 バイオマス発電 その他

北米では、環境に優しいグリーン・エネルギーへのニーズが高まっています。

米国では、風力発電の著しい躍進が見られます。グリーン・ニューディール政策を掲げるオバマ大統領は「2030年には電力の20%を風力で賄う」と表明しており、米国の新エネルギーの中核は風力発電になることが見込まれています。2012年には本格稼働したオレゴン州にある世界最大級の風力発電事業シェファード・フラットや、オクラホマ州のCPV Keenan II風力発電事業には、日本の商社も参画しています。

また、メガソーラーの開発も積極的に行われています。カリフォルニア州で展開されている世界最大級のメガソーラー事業には、日本の商社が参画しています。また、米国での太陽光発電システム販売会社の設立や、現地の太陽光発電デベロッパーとの資本・業務提携、太陽光発電パネルの納入などを通して、商社は米国の太陽光発電市場に積極的に参入しています。

商社の活動事例は、風力発電と太陽光発電が中心ですが、バイオマス発電案件も手掛けています。米国最大級のバイオマス発電所の開発フェーズが2009年に終了しましたが、この事業を進める米国のバイオマス発電事業開発会社には日本の商社が資本参加しています。

米国では、連邦政府による補助金など支援制度の拡充に加え、30を超える州・特別区でRPS制度(Renewables Portfolio Standard/電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)あるいは類似の法律の導入を通じて、積極的に再生可能エネルギーの普及を促進しています。

カナダは、豊富な水、太陽光、風力、バイオマスなど、グリーン・エネルギーを生み出す莫大かつ多様な天然資源に恵まれており、再生可能エネルギー大国ですが、同国オンタリオ州で米国の大手発電事業デベロッパーが開発中の風力発電事業に、日本の商社が出資しています。

 

商社の活動事例

  社名 事業案件
伊藤忠商事 米国・オクラホマ州/風力発電事業
米国オクラホマ州の風力発電事業へ共同で参入
GEと米・オクラホマ州のCPV Keenan II風力発電事業に共同出資(プロジェクト総コスト約3億1,900万ドル)(2010.10)。

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