ライフサイエンス事業:長瀬産業

日本の研究開発費は約18兆円(2006年度)と、OECD30ヵ国中で米国に次ぐ2位で、また、対GDP比も3.62%と、スウェーデン、フィンランドに次いで高い。さらに、就業者に占める研究者の割合は世界4位と、日本の研究開発への取り組みは、世界最高水準となっています。

商社は、多様な取扱い商品部門と、金融、物流、リスクマネジメント、オーガナイズ等の機能を有し、内外の関係会社や官庁、学界等との幅広いネットワークを活用しながら、得意分野に資源を集中し、各種の事業活動を展開しています。技術・研究開発分野における活動も、独自に開発を進める事業や、大学など研究機関のシーズを基に開発を促進する事業などさまざまな形態があります。

長瀬産業グループは、製造・加工機能や研究開発機能を商社機能と融合させて、新しい事業を創造する企業グループへ絶えず変ぼうする努力を続けていますが、その中枢機能を果たしているのが、ナガセR&Dセンターです。ライフサイエンス関連事業を中心に事業拡大のドライビングフォースとして、独自技術を開発し、技術的側面から、ユーザーにソリューションの提案、提供を続けています。

商品売り上げベースでの研究開発成果は、年間約100億円、研究開発投資額は約7億円規模で、ナガセのブランド構築とビジネス開拓に重要な役割を果たしています。

  1. 当センターのコア技術となっているのは、
    有機合成力をベースにした不斉相間移動触媒(丸岡触媒)と酵素触媒を利用した非天然型アミノ酸の製法開発、多段階合成を駆使した医薬品・医薬中間体などのキラル化合物の製法開発等のプロセス開発技術
  2. 遺伝子操作を利用したタンパクの高効率生産、酵素反応を利用した物質生産に利用されるバイオ(微生物、酵素)関連技術
  3. ハーブの一種ローズマリーのエキスなどの天然物をキーワードとする化粧品・健康食品の製剤化技術
  4. 薬と食品の評価のためのマルチカラー ライブセル イメージング技術、RNAi配列特異的な遺伝子発現抑制関連技術等の創薬支援技術
  5. GMP(輸入医薬品の局法分析)ノウハウをバックグラウンドに磨き上げた医薬品分析技術

  • エコルフィーN
    ローズマリーエキスを配合

  • プルブラン リフレッシュローション
    海洋エキス、フルーツエキスを配合

バイオ技術70年の歴史に基づき、今後は「環境・エネルギー」を中心とした革新的独自技術開発に取り組んでいきます。

ナガセR&Dセンター
ナガセR&Dセンター