フラーレン関連:三菱商事


フラーレンの代表格C60
フラーレンは、グラファイト、ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素同素体で、非常に優れた科学的、物理的、光学的特性を持ち、有機薄膜太陽電池、光学フィルター、電子回路、その他の素材としての活用が期待されるナノテク素材です。三菱商事は、2013年1月に昭和電工株式会社とフラーレンの事業化に向けた戦略事業提携を結び、現在、フラーレンの製造販売会社であるフロンティアカーボン社を昭和電工株式会社と共同運営しています。


フロンティアカーボン社
昭和電工株式会社は、フラーレンと並ぶナノ炭素素材であるカーボンナノチューブ(製品名:VGCF®)で10年以上の量産実績があり、VGCF®で培ったナノ技術がフラーレン事業化に応用できると判断し今回の提携を決定しました。今後、フロンティアカーボン社と共同でフラーレン事業化に向けた必要な研究開発・マーケティングを進めていきます。また、三菱商事は、フラーレンの製造実績と関連特許、販売ネットワークを保有しており、両社が提携することで技術面・販売面双方で高い相乗効果を発揮しながらフラーレンの事業化を加速していきます。

昭和電工は、すでにリチウムイオン電池等で広く使用されているVGCF®に加えて、今回提携を決定したフラーレン事業を加速することにより、ナノ炭素素材関連の事業拡大を図ります。また、三菱商事は、産業分野での技術革新を実現する可能性のある素材を扱うことで、新たな事業の創造に繋げていくことを狙います。