伊藤忠商事は、2009年4月にソーラー事業推進部を発足させ、太陽光発電ビジネスに対する取組みを加速する体制を確立しました。エネルギー資源に対する急激な需要の増大によりエネルギー資源の需給は逼迫し、また地球環境問題への意識の高まりから再生可能エネルギーに対する期待が高まっています。その中でも、特に太陽光発電への需要は増加しています。欧州ではフィードインタリフ制度により法的に電力の買取価格を保証する国が増加しており、2020年までには電力の84%程度が再生可能エネルギーで賄われる可能性があると予測されています。
同社はこれまで、2006年12月のNorSun社(ノルウェー、インゴットウェーハー製造)への出資に始まり、2007年6月のSolar Depot社(アメリカ システムインテグレーター、以下SI)、2008年5月Scatec Solar社(ノルウェー SI)、同年12月Greenvision Ambiente Photo-Solar 社(イタリア SI)、そして本年3 月のEnolia Solar Systems社(ギリシャ SI)並びに(株)日本エコシステム(SI)、2008年4月Solar Net 社(アメリカ SI)、と積極的に当分野に対する投資を行い、欧米日の3拠点を中心に展開してきました。
今後も、太陽光発電の普及拡大が進むにつれ、多様化する客先ニーズ、強まるコスト低減要求に応えるべく、上流から下流までのバリューチェーンの構築を推進し、各市場における最適かつ強力な販売ネットワーク及び、効率的な流通形態を作り上げることに取り組んでいきます。更には、新技術への取り組みも積極的に行い、再生可能エネルギーの中でも大きな可能性を持った太陽光発電のビジネス拡大を通じて、社会へ貢献をしてまいります。
名 称 | Scatec Solar AS |
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沿 革 | Scatec グループにおける太陽電池発電システムインテグレーター事業会社として2007年2月に設立。既存事業への出資や合弁会社の設立を実施し、現時点では傘下に連結対象会社5社を擁するグループ企業となっている。 |
事業概要 | ソーラーパーク向けシステムインテグレーター業務及び次世代太陽電池発電技術開発ベンチャーへの出資 |
株主資本 | NOK66.7百万(13.3億円) 今回の伊藤忠増資引受け後はNOK132.9百万(26.6億円)となる予定 |