企業(きぎょう)はそれぞれ、特定の事業を行うことを目的として設立されています。しかし、商社のように、社員も多く、全世界にまたがる大企業ともなると、企業(きぎょう)活動は地域や社会に対していろいろな意味で大きな影響(えいきょう)をあたえるようになります。そうした社会や環境(かんきょう)にあたえる影響への意識が足りず、かつての日本企業(きぎょう)は、売上や生産量・取引高を伸(の)ばすための活動が、環境破壊(かんきょうはかい)や公害を引き起こし、社会問題にまで発展するケースもありました。そして、現在では企業が排出する大量のCO2(二酸化炭素)が、その主な原因と考えられる「地球温暖化」も国際(こくさい)問題になっています。また、時には、法律や社会のルールを無視して不正に大きな利益を得る企業(きぎょう)も現れてきました。
こうした企業(きぎょう)の身勝手な行動に歯止めをかけ、企業(きぎょう)が社会に対して責任のある活動をしていくことをCSR(企業(きぎょう)の社会的責任)活動といいます。商社が行っている主なCSR活動をあげてみましょう。