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日本貿易の現状と課題

  • 1. 日本の貿易の特徴
  • 2. 日本の主な輸出入品
  • 3. 日本の主な貿易相手国
  • 4. 日本貿易の課題

1. 日本の貿易の特徴 - まず日本の貿易の全体像を知っておこう

日本はアメリカ、中国、EUに次ぐ世界第4位の「貿易立国」です。貿易(輸出入(ゆしゅつにゅう))は、国内外の経済動向(けいざいどうこう)や産業の構造変化(こうぞうへんか)などによって、取り引きされる品目が変化します。
日本は資源(しげん)がとぼしく、原油などの燃料資源(ねんりょうしげん)や工業原料などの大部分を海外から輸入して、それを加工・製品化して輸出する加工貿易(かこうぼうえき)を得意として経済成長を遂(と)げてきましたが、日本の貿易構造はさまざまな変遷(へんせん)を経て今日にいたっています。
戦後は、原材料・素材加工型製品(そざいかこうがたせいひん)、軽工業・雑貨品(ざっかひん)の輸出が中心でしたが、その後、1960年代は鉄鋼(てっこう)、船舶(せんぱく)など重化学工業が発展し、重厚長大型(じゅうこうちょうだいがた)産業製品が輸出の主力となりました。70~80年代は、日本産業の競争力が大幅に高まり、電子・電気機器、輸送機器(ゆそうきき)、精密機器(せいみつきき)など加工組立型製品の輸出が主力となりました。80年代の日本の高度成長期の時代には、貿易不均衡(ふきんこう)による貿易摩擦(まさつ)が継続的(けいぞくてき)に生ずるようになったことなどから、日本メーカーの海外進出、海外現地生産が積極的(せっきょくてき)に進められました。90年代に入ると、自動車やIT(Information Technologyの略(りゃく):情報技術(じょうほうぎじゅつ))などの高度な技術力や知識力を必要とする高付加価値のハイテク製品をめぐる競争時代となりました。現在では、経済グローバル化時代を迎(むか)え、バイオ(バイオ・テクノロジーの略:生物工学)や太陽光発電などの新エネルギーなど新たな産業分野も生まれ、産業・ビジネスの環境はめまぐるしく変化し、さらに中国など新興国(しんこうこく)の台頭(たいとう)や各国間での自由貿易協定(FTA)の締結(ていけつ)など、新たな競争時代を迎えて、日本の産業・貿易構造は大きな転換期(てんかんき)に直面しています。
このような産業・貿易構造の変遷の中で、貿易で取り引きされる品目や貿易相手国がどのように移り変わり、輸出入の貿易総額が100兆円を越えるまでにいたったのか、貿易の推移(すいい)を見てみましょう。

ここがポイント!このページではココをおさえておこう

もくじ
  • 日本の貿易(輸出入)の移り変わり
  • 日本は、世界の中で有数(ゆうすう)の貿易大国
  • 国内外の経済動向に影響を受ける貿易
  • 〝グローバリゼーション〟ってなに?

日本の貿易(輸出入)の移(うつ)り変わり

日本の貿易総額(輸出額と輸入額の合計)は30年前(1983年)から比べると、2014年には、約2.19倍になっています。この図にはありませんが、40年前と比べると約4.64倍成長しています。ただし、貿易は、国内外の経済動向などに影響を受け、大幅に伸びることもあれば、落ち込むこともあります。

【図1】日本の貿易額(輸出と輸入)の移り変わり(1979年-2014年)

日本の貿易額(輸出と輸入)の移り変わり(1979年-2013年)

出典:財務省統計(ざいむしょうとうけい)より

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日本は、世界の中で有数(ゆうすう)の貿易大国

日本は、世界の中でつねに上位に位置する貿易大国であり、経済大国でもあります。これほどまでに豊かになった日本ですが、かつては第二次世界大戦により大きなダメージを受けました。その後、戦前から培(つちか)ってきた工業製品を造る高い技術力を活(い)かし、製品を作るために必要な原料や資源を輸入し、世界に販売・輸出できる製品づくりに国民が力を合わせて頑張(がんば)ってきた結果、高度成長を成し遂(と)げ、今日があります。

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国内外の経済動向に影響を受ける貿易

2014年、日本の貿易総額(輸出額と輸入額の合計)は約159兆円。この金額は日本の国家予算(2014年度一般会計95.9兆円)を大きく上回る金額です。前述の図1を見ても分かる通り、貿易額は、国内外のさまざまな経済動向や産業構造の変化などの影響を受けて増減を繰り返し、それぞれの局面(きょくめん)を乗り越えて、これほどの大きな規模に拡大するまでになりました。そして今、経済グローバル化時代を迎え、貿易環境はめまぐるしく変化し、日本の産業・貿易構造は大転換期(だいてんかんき)に直面しています。

たとえば、【図1】の貿易額が変化したポイントは!

  • ①1980年~1985年:自動車やエレクトロニクスなどの付加価値の高いハイテク製品の輸出が増えて、国内が好景気となり輸入も増えた時期。
  • ②1986年~1987年:円の価値が世界的に上がる円高となったため、輸出商品の外国通貨建ての販売商品価格が上がってしまい、輸出産業が不振(ふしん)となって国内経済が落ち込み、それにともない、工業原料の使用量が減り、輸出も輸入も減ってしまった時期。
  • ③1988年~1990年:土地・不動産などの価格が異常に上がりつづけたバブル経済での好景気。
  • ④1991年~1992年:そのあと急激(きゅうげき)にその価格が落ちたバブル経済崩壊(ほうかい)による不景気の時期。
  • ⑤1993年:アメリカ、EU、ロシアなど世界的な不況の時期。
  • ⑥1994年~1997年:円の価値が世界的な円安で輸出がしやすくなるとともに、アジア諸国の経済成長により貿易が活発化した時期。
  • ⑦2002年~2007年:さらに円安により輸出が大幅に増加し、国内景気が大幅に上向いた時期(いざなみ景気)。
  • ⑧2008年~2010年:2009年はアメリカ発の金融危機の影響を受け、100年に一度といわれる世界的な経済大不況となったが、2010年はその反動もあり景気は回復の方向に向かった。
  • ⑨2011年~2012年:2011年はEU内で経済破綻危機や3月の東日本大震災、8月のタイ洪水などの影響を受け、日本及び世界経済も伸びが鈍化(どんか)。2012年はEU経済の低迷から引き続き世界経済の伸びは鈍化。一方、日本経済は尖閣諸島問題で、中国との関係が悪化するなどで輸出が大幅に減少。また、停止する原子力発電所を代替する火力発電所の電力用LNGや原油の輸入が大幅に増加。

2014年は、アメリカ経済が順調に回復しているものの長引く欧州債務危機と新興国の成長鈍化による影響で、世界経済は横ばい。わが国では、経済成長戦略によりデフレ脱却をはかったことで円安が進み輸出も上向き傾向となってきています。貿易収支では前年に引き続き輸入が輸出を大きく上回り約12.8兆円あまりのマイナス。

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〝グローバリゼーション〟ってなに?

現在、「ヒト、モノ、カネ、情報」などの移動が自由に国境を越えて地球規模でいっきに広がることが可能になりました。このため、政治的・経済的・文化的な影響が地球のいたるところで同時に現れるという状況になっています。これが〝グローバリゼーション〟=「世界規模化」です。この流れにより貿易の内容も変化してきています。以前の日本の貿易といえば、品物の輸出入(財貿易)が主でしたが、グローバリゼーションの進展によって、サービス貿易(輸送、旅行、通信、建設、保険、金融、情報などの取引)や、海外の企業を買ったり(買収)、海外で会社を設立して工場を建てたりするなどの「直接投資」が少しずつ増えてきています。

【図2】世界のモノ・サービスの輸出推移と対外直接投資の推移

世界のモノ・サービスの輸出推移と対外直接投資の推移

出典:IMF Balance of Paymentsより

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