資源を大切にするために、まず、資源のことをかんたんに知っておこう。

石油や天然ガスをはじめ、鉄や銅、ニッケルなどの資源は、わたしたちの暮らしのいたるところで役立っているんだ。ところが、この資源のほとんどを海外からの輸入に頼らなくてはならないのがわたしたちの国、日本。このコーナーでは、資源についていろいろと見て行ってみよう。
ぼくは、知っておくと役に立つ「資源」の要点をスピードアップして紹介するね。

資源イメージ

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※コーナーの最後で、クイズがでるのでチャレンジしてね。全問正解者にはお楽しみプレゼントもあるよ。

資源ってなに?

青井くん ひとくちに“資源”といっても、その種類はさまざま。ここでは、数ある資源について、「電気になる資源」「燃料になる資源」「材料(原料)になる資源」に分けて説明していくね。

電気になる資源

資源の代表的な使いみち「発電」。
電気をつくる発電には、いろいろな資源が使われているよ。

代表的な発電方法と、それに使う資源

発電方法 使用する資源
水力発電
地熱発電 火山などの熱
火力発電 石油LPガス天然ガス石炭
原子力発電 ウラン

このほかにも、太陽光発電、風力発電、潮力発電、燃料電池発電など、環境にやさしい新たな発電方法が使われ始めているよ。

日本の発電力の構成の移り変わり

年間発電電力量構成の推移(一般電気事業用)

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燃料になる資源

燃料となる資源は、燃やすと火や熱を出すよね。それを明かりや暖房、調理や機械を動かす動力源として使っているんだ。

燃料の用途別、使われる資源

動力源 ・機械などを動かす力として利用
(自動車や飛行機などの乗り物、工場の機械)
→ ガソリン/軽油/重油/LPガス/水素など
熱源 ・燃やすことで発生する熱を利用
(レンジやオーブン、コンロなどの調理器具)
(ファンヒーターやストーブなどの暖房器具)
LPガス/都市ガス/灯油など
光源 ・燃やすことで発生する光を利用
(ランプ、ろうそくなどの照明器)
→ アルコール/灯油など

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原材料(原料や材料)になる資源

資源の中には、いろいろな工業製品に形を変え、ぼくたちの身のまわりをはじめ、社会のいたるところで役に立っているものがたくさんあるよ。

石油からできるもの

石油を精製するときに取り出されるナフサという原料をもとに、合成樹脂(プラスチックなど)、合成繊維原料(ナイロンやポリエステルなど)、合成ゴム(シリコンゴムなど)など非常にたくさんの工業製品がつくられています。

石油(原料)からできるもの

石炭からできるもの

石炭からつくり出されるコークスなどが、鉄やセメント、パルプ、さまざまな科学製品などをつくるために使われています。

おもな金属類(材料)と、それらが使われているもの

金属にはいろいろな分類のしかたがあります。ここでは、材料としての性質や使われ方から、(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)レアメタル(希少金属)という、3グループに分けて説明していきます。

(1)鉄鋼

鉄鋼は、大規模な鉄橋やビルディングをはじめ、自動車の車体、食べ物や飲み物用の缶など、大きなものから身近な小さなものまで、じつにさまざまなものに利用されています。

電車の車両

スチール缶

(2)非鉄金属

鉄以外の金属をまとめて、非鉄金属といいます。

非鉄金属類

(3)レアメタル

レアメタルは、ニッケルやチタン、タングステン、リチウムなど、地球に存在する量が少ないなど、手に入れづらい金属のことを指し、おもに最先端の産業製品に使われています。

レアメタル類

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地球のどこに、これだけの資源があるの?

青井くん ここでは、これまでに紹介してきた資源のうちおもなもののこれから採れるといわれている量(埋蔵量)を見てみよう。

電気や燃料などになる資源の確認可採埋蔵量

エネルギー資源の可採年数

※確認可採埋蔵量:すでにあることが確認されていて現在の技術で経済的にとることができる量のこと。

金属になる資源の確認可採埋蔵量

銅

鉛

亜鉛

金

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日本はどれだけ輸入しているの?

青井くん わたしたちの国では、暮らしに欠(か)かせない資源のほとんどを、外国からの輸入にたよっているんだ。

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