第3次安倍内閣第2次改造内閣への期待に関する小林会長コメント

会長コメント

2016年8月3日

第3次安倍内閣第2次改造内閣の発足を歓迎する。

世界の政治・経済情勢は大きく変動しており、先行きの見通しも極めて不透明な状況にある。政策のかじ取りが難しい環境ではあるが、安倍内閣には、まず昨日閣議決定した「未来への投資を実現する経済対策」を速やかに実行に移すことで、停滞が長期化する日本経済を速やかに回復軌道に乗せるとともに、中長期的な観点から日本のあるべき姿に向けた施策の着実な実行を強く期待する。

日本経済は、デフレからの完全な脱却と、先進国中最悪の状態にある財政の再建という大きな課題を抱え、その解決のため新たな成長軌道に向けて経済を再生する必要がある。特に少子高齢化による労働力の減少や介護・福祉ニーズ増大への対応は喫緊の課題であり、女性やシニア層の活躍を促進させる政策が不可欠である。さらに、経済の活力を取り戻すため、新たな製品・サービスの開発を促す規制緩和を進めていく必要もあり、政府の強いリーダーシップの下で、日本経済を大胆に変革していただきたい。

また、経済のグローバル化は着実に深化しているため、積極的な経済外交を通じて世界各国との連携をより緊密化することで、民間企業の活力を存分に引き出すことが大切である。特に、貿易・投資の観点からは、内向き志向が強まる世界情勢の下、日本が率先してTPPを国会で承認し、日・EU間の経済連携協定についても早期合意を目指すことが重要である。国境を超えた経済活動をより一層拡大させ、世界各国と日本が持続的なWin-Winの関係を維持・深化できるよう「世界としっかりつながった国づくり」を強く願う。

以上