TPP11協定署名と米国の輸入制限に関する小林会長コメント

会長コメント

2018年3月9日

TPP11協定が署名されたことを歓迎する。関係各位のご尽力に心から敬意を表するとともに、日本を含む参加各国が、速やかに承認手続きを行い、早期に発効させることを期待する。

一方、米国が決定した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限は、WTOの多角的貿易システムに悪影響を与え得る措置であり、大変懸念している。

日本貿易会は、自由貿易こそが世界の経済発展にとって不可欠の原則であると考える。過剰生産能力や不公正貿易の是正策に関しても、米国政府には自由貿易体制を損なうことのないように熟慮を求めると共に、その他各国政府にも、報復措置によって貿易戦争を現実化させるのではなく、WTOの枠組みに則り、協調して自由貿易を拡大する方向での解決を目指すようお願いしたい。

以上