日EU EPA署名についての中村会長コメント

会長コメント

2018年7月17日

本日、日EU EPAが署名されたことを歓迎する。

日本貿易会としては、2007年10月に組成された「日本・EU EIA検討タスクフォース」に参画して以来、実現に向けた活動に継続的に関与してきた経緯もあり、署名に至ったことは、感慨に堪えない。

世界的に保護貿易主義が台頭する中で、GDPで世界の3割弱、貿易額で世界の3分の1強のシェアを持つ日本とEUが、高いレベルの包括的な経済連携協定によって結ばれることは、自由貿易体制の維持・拡大、ひいては世界経済の健全な発展に資するものであり、協定の早期発効を切望する。

日EU EPAは、知的財産権の保護や電子商取引など先進的な取り決めを含む協定であり、今後の国際経済秩序の形成にも、大きく寄与するものと確信している。別途協議することとなっている投資保護、紛争解決についても、妥結に向けて交渉が重ねられているとのことであり、早期の合意に達することを期待している。

以上