RCEP協定発効についての小林会長コメント

会長コメント

2022年1月4日

地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が発効した。世界のGDP、人口および貿易総額の約3割を占める世界最大の自由貿易圏が誕生したことを歓迎する。また、RCEP協定はわが国最大の貿易相手国である中国ならびに三番目の韓国と初めて締結する自由貿易協定であることに大きな意義がある。

今般の発効により、市場アクセス改善や貿易手続きの円滑化を通じた、より効率的なサプライチェーンの構築が期待できる。加えて、発展段階や制度の異なる多様な国家間で知的財産や電子商取引など幅広い分野でルールが整備されることで、この地域で事業を展開するわが国をはじめとした各国企業の国際競争力の強化にも期待したい。

政府には、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、RCEP協定へのインドの参加についても、引き続き粘り強く働き掛けていただくとともに、ルールに基づく経済秩序の形成や参加国のルール順守に主導的役割を果たしてもらいたい。

以上