いま地球が危(あぶ)ない!

低炭素社会(ていたんそしゃかい)を歩く

循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)を歩く

自然共生社会を歩く

いま地球が危(あぶ)ない!

人間社会の活動が原因で、いま地球環境はかつてないほど悪化しています。このまま放っておくと、私たちは地球環境をもとの姿に回復(かいふく)できなくなってしまうかもしれません。 私たちが生きるかけがえのないこの星を守るために、私たちは地球に何が起こっているのかを知り、環境の悪化を止める方法を考える必要があります。

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地球環境悪化の原因─地球温暖化(おんだんか)って?

問題になっている地球温暖化(おんだんか)とは何でしょう。地球の気温はCO2メタンなどの温室効果(おんしつこうか)ガスによって、平均14℃前後に保たれています。この温室効果ガスがないと、-19℃くらいになるといわれ、多くの生物は生きることができなくなってしまいます。
しかし、150年ほど前から、人間社会が石油石炭などをエネルギーとして燃やし、CO2などを大量に大気中に出しはじめたことから、温室効果ガスの量が増え、地球の平均気温が上がりはじめました。これが地球温暖化のはじまりです。地球の平均気温は、1860年から2000年までの140年間で約0.7℃上がり、この先さらに高くなると予測(よそく)されています。この地球温暖化を原因に世界各地で自然に大きな変化が起きています。

地球温暖化を悪化させている人間社会の活動

地球温暖化(おんだんか)の悪化は、人間社会の活動が原因です。私たちの社会は、大量に物をつくり、大量に捨(す)てることをくりかえしてきました。しかし、スーパーで買う食品、毎日着ている洋服、さまざまな電気製品など、私たちの身のまわりにある物は、生産されるときから手に届くまでに、多くの電気や燃料(ねんりょう)を消費(しょうひ)し、たくさんのCO2を排出(はいしゅつ)しています。つまり、物をつくり、捨てることで、私たちはCO2を出しつづけてきたのです。 また、人間社会は、農地を広げたり、燃料にする目的から、多くの森林を伐採(ばっさい)、破壊(はかい)しています。その結果、木がこれまで吸収(きゅうしゅう)していた量のCO2を吸収できなくなったことも、地球温暖化を悪化させる原因になっています。
そのほかにも人間社会の活動は、水質汚染(すいしつおせん)土壌(どじょう)汚染、大気汚染や酸性雨(さんせいう)、森林の減少(げんしょう)と砂漠化(さばくか)、動植物の絶滅(ぜつめつ)など、地球の環境にさまざまな悪影響(あくえいきょう)をあたえています。世界は問題の重大性(じゅうだいせい)に気づき、20世紀後半になって地球環境を守る取り組みをはじめました。

地球環境を守るための3つの社会

1997年に、日本が議長国(ぎちょうこく)となって開かれた京都会議(きょうとかいぎ)において、日本、EU〔欧州連合〕、オーストラリア、ロシアなど、先進国(せんしんこく)温室効果(おんしつこうか)ガスの削減(さくげん)目標を決めた「京都議定書(きょうとぎていしょ)」がまとめられました。この議定書は2007年に発効(はっこう)し、目標が定められた各国は温室効果ガス削減に向けて取り組んでいます。
日本では、2007年に「21世紀環境立国戦略(21せいきかんきょうりっこくせんりゃく)」を取りまとめ、CO2などの温室効果ガスをへらす「低炭素社会(ていたんそしゃかい)」、ゴミをへらし、限りある資源をくりかえし利用する「循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)」、人と生物がともにくらし、自然の恵みを受けつづけることができる「自然共生社会(しぜんきょうせいしゃかい)」の3つの社会をめざすことを、国の方針(ほうしん)としました。これら3つの社会が組み合わさることによって、地球環境の危機(きき)を乗りこえることができる「持続可能(じぞくかのう)な社会」が実現します。持続可能な社会とは、恵み豊かな自然が守られ、それを通じて世界中の人々が幸せな生活を送ることができ、未来の子どもたちにもその環境を受けついでいくことができる社会です。

世界のさまざまな国や地域(ちいき)で地球環境問題に取り組む商社

地球環境問題は、世界全体で取り組まなければならない問題です。世界中で、さまざまなビジネスを行っている商社は、その豊富な経験(けいけん)を生かして、幅広い分野で地球環境問題の解決(かいけつ)に取り組んでいます。太陽光や風力などのクリーンエネルギーによる発電をはじめ、ゴミをへらして、再利用やリサイクルを進める取り組み、森林や海の自然環境の保護(ほご)など、地球環境を守るさまざまな事業(じぎょう)を行っています。
日本貿易会では、未来の社会に生きる子どもたちに、いま地球で起きていることをしっかり伝えたいと考え、このページをつくりました。地球環境に起こっている問題を学び、その解決に挑戦(ちょうせん)する商社の活動を知っていただき、地球環境を守るためにはどうしたらよいか、いっしょに考えてみましょう。

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