環境用語辞典

いま地球が危ない!

低炭素社会(ていたんそしゃかい)を歩く

循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)を歩く

自然共生社会を歩く

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【 最終処分場(さいしゅうしょぶんじょう)
家庭や企業(きぎょう)から出るゴミで、「リユース」「リサイクル」できないゴミを埋め立てる場所のこと。日本には新しい最終処分場をつくる場所がなく、現在ある処分場がいっぱいになるまでの残り年数は、家庭から出る一般廃棄物(はいきいぶつ)で15.6年、企業などから出る産業廃棄物で7.5年しかない
平成18年度末時点
出典:環境省 平成21年度版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書
【 砂漠化(さばくか)
乾燥(かんそう)している地域(ちいき)などで、植物が育たなくなり、砂漠(さばく)が広がっていく状態(じょうたい)のこと。砂漠化の原因は、気候(きこう)の変動や人間による森林の破壊(はかい)などがある。
【 サーマルリサイクル 】
リサイクル方法の一つで廃棄物(はいきぶつ)を燃やし、その熱を利用すること。
【 産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)
企業(きぎょう)などの事業(じぎょう)活動から出る廃棄物(はいきぶつ)の中で、環境汚染(おせん)の原因となる可能性があるもの。
【 サンゴ礁(しょう)
サンゴが集まって、その石灰質(せっかいしつ)の骨格(こっかく)を重ねてつくりあげた地形のこと。
【 酸性雨(さんせいう)
化石燃料(かせきねんりょう)の燃焼(ねんしょう)や、自動車、飛行機の排気(はいき)ガスなどから出る二酸化硫黄〔SO2(にさんかいおう)や窒素酸化物〔NOx〕(ちっそさんかぶつ)が原因で発生した酸性物質(さんせいぶっしつ)が、雨・雪・霧(きり)などに溶(と)けこんでふってくる現象(げんしょう)。河川・湖・沼・土壌(どじょう)などが酸性化して動植物の生育(せいいく)に被害(ひがい)をあたえるほか、建造物(けんぞうぶつ)・文化遺産(ぶんかいさん)などを溶(と)かす悪影響(あくえいきょう)が問題とされている。

【 CO2(シーオーツー)
二酸化炭素(にさんかたんそ)温室効果(おんしつこうか)ガスの一つで、地球温暖化(おんだんか)の大きな原因となっている。
【 紫外線(しがいせん)
太陽光線の一つで、大量に浴びるとひふのがんを引き起こすようになるといわれている。
【 資源有効利用促進法(しげんゆうこうりようそくしんほう)
2001年にスタートした、3R(スリーアール)の取り組みを総合的(そうごうてき)に進めるための日本の法律。さまざまな製品について、製造業者(せいぞうぎょうしゃ)や消費者(しょうひしゃ)が行うべき取り組みが定められている。この法律により、パソコンのリサイクルが行われるようになった。
【 自然共生社会(しぜんきょうせいしゃかい)
人間と地球に生きる生物がともにくらすことができ、未来にわたって自然からの恵みを受けつづけることができる社会のこと。
【 持続可能(じぞくかのう)な開発 】
未来の地球環境や次の世代の利益(りえき)を損(そこ)なわない範囲内(はんいない)で、社会発展(しゃかいはってん)を進めようとする考え方。
【 持続可能(じぞくかのう)な開発のための教育の10年 】
持続可能(じぞくかのう)な開発を実現(じつげん)するために行動できる、人材を育成するための教育。2002年に日本が国際連合(こくさいれんごう)において、2005年からの10年間を、その教育のための10年にすることを提案(ていあん)し、世界の国々の賛成(さんせい)を得た。現在では国連の一機関(いちきかん)であるユネスコが中心となって、世界各国でさまざまな環境教育が行われている。
【 持続可能(じぞくかのう)な森林経営 】
森林資源を活用しながらも未来に残すことができるよう、計画的に植林と伐採(ばっさい)をくり返し、安定した木材の供給(きょうきゅう)を実現(じつげん)する、森林の管理・運営方法のこと。
【 住宅廃材(じゅうたくはいざい)
住宅を解体(かいたい)したときに出る木材や木くずのこと。バイオマス燃料(ねんりょう)などに利用される。
【 シュレッダーダスト 】
廃車(はいしゃ)になった自動車や使用済みの家電製品を砕(くだ)き、金属などリサイクルできる資源を取りのぞいて残ったもの。燃料(ねんりょう)として使用できるもの以外は、埋(う)め立て処分(しょぶん)される。
【 循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)
ゴミをへらして、限りある資源をくりかえし利用する社会のこと。この社会を実現(じつげん)するためには、「Reduce:リデュース〔ゴミをへらす〕」「Reuse:リユース〔くりかえし使う〕」「Recycle:リサイクル〔資源として再生利用する〕」の3R(スリーアール)活動に、社会全体で取り組むことが重要とされている。
【 省エネ 】
省エネルギーの略(りゃく)で、石油や電気などのエネルギーを節約(せつやく)すること。
【 蒸気(じょうき)フラッシュ法 】
地熱発電の一つで、地中の奥深くにあるマグマからわき出る熱水(ねっすい)や水蒸気(すいじょうき)を取り出し、発電機(はつでんき)をまわして電気をつくる方法。
【 上水設備(じょうすいせつび)
川や地下水の水をきれいにして家庭で使う水道水にするところ。浄水場(じょうすいじょう)という名前で呼ばれる。
【 食品廃棄物(しょくひんはいきぶつ)
食品メーカー、レストラン、家庭などから出る食品系のゴミ。製造段階(だんかい)の動植物性のゴミ、流通(りゅうつう)段階の売れ残りや食品廃棄(はいき)、消費段階の調理くずや食べ残し、食品廃棄などがある。
【 植林 】
伐採跡地(ばっさいあとち)や山林でなかった土地に新たに苗木(なえぎ)を植えるなどして山林を育てる活動のこと。

【 水銀 】
金属の一種で、常温(じょうおん)では液体となる。体温計や街路灯(がいろとう)などに使用されているが、毒性が強く人間の体に入ると非常に有害(ゆうがい)な物質。
【 水質汚染(すいしつおせん)
さまざまな原因で、川や湖、海、地下水などの水が汚染(おせん)されること。主な原因は家庭から出る生活排水(はいすい)をはじめ、工場などからの産業排水、田や畑で使用される農薬、埋(う)め立てられた廃棄物(はいきぶつ)など。また、開発途上国(かいはつとじょうこく)などでは、汚(よご)れた水をきれいに浄化(じょうか)する下水処理設備(げすいしょりせつび)がないことなども原因の一つとなっている。
【 水素 】
元素(げんそ)の一つで元素記号はH。色もにおいもなく、とても軽く、燃えやすい特性(とくせい)をもつ。地球上にはそのままのかたちで存在(そんざい)しないため、水や石炭石油天然ガス、バイオマスなどから取り出して使用する。
【 水素スタンド 】
燃料電池(ねんりょうでんち)自動車などに水素を補給(ほきゅう)するためのスタンド。2009年現在、全国に11箇所(かしょ)が開設(かいせつ)されている。
【 3R(スリーアール)
リデュース:Reduce〔ゴミをへらす〕」「リユース:Reuse〔くりかえし使う〕」「リサイクル:Recycle〔資源として再生利用する〕」の頭文字をとった言葉で、循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)を実現(じつげん)するための活動として世界で取り組まれている。

【 生態系(せいたいけい)
ある地域(ちいき)に生きているすべての生物のつながりのこと。ある地域とは、特定の森や川などの場合や、地球全体で考える場合もある。
たとえば、ある森に生えている植物を小さな虫が食べ、その虫を動物が食べ、その動物の死がいを微生物(びせいぶつ)が分解し、最終的にまた植物の栄養(えいよう)になる。このような一連(いちれん)のつながりを、その森の生態系(せいたいけい)と呼ぶ。
【 生物多様性(せいぶつたようせい)
地球上に存在(そんざい)する生物は、非常に数が多く、生息(せいそく)している地域(ちいき)や環境によって、同じ種であっても、さまざまな違いを持っていることを表した言葉。
【 石炭 】
化石燃料(かせきねんりょう)の一つ。古代の植物が地中に埋(う)もれ、長い年月をかけて炭化(たんか)したもの。火力発電などの燃料(ねんりょう)に使用され、世界のエネルギー消費(しょうひ)の約27%を占めている。
出典:BP「Statistical Review of World Energy 2005」
   参考(さんこう):資源・エネルギー編「エネルギーってなに?
【 石油 】
化石燃料(かせきねんりょう)の一つ。大昔の生物の死がいが長い年月をかけて変化してできたもので、世界のエネルギー消費(しょうひ)の約36%を占めている。
出典:BP「Statistical Review of World Energy 2005」
   参考(さんこう):資源・エネルギー編「エネルギーってなに?
【 ゼロエミッション 】
国連大学が提唱(ていしょう)し、ゴミを一切出さない自然のメカニズムを、社会や産業に取り込んでいこうという資源循環型社会(しげんじゅんかんがたしゃかい)をつくるための一つの発想(はっそう)のこと。ある企業(きぎょう)の廃棄物(はいきぶつ)を、違う企業の原料として使い、さらに出た廃棄物をまた違う企業の原料として利用するなど、社会全体で物を循環(じゅんかん)させていくしくみ。また企業で行われるゴミを出さない活動が、ゼロエミッション活動という名前で呼ばれることも多い。
【 先進国(せんしんこく)
経済発展(けいざいはってん)を成しとげ、開発途上国(かいはつとじょうこく)にくらべて、経済的に豊かな国々のこと。

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